男子と女子の違い

こんにちは!三村智保です。

 

囲碁を打つ子供は、女子より男子の方が少し多いです。道場でも大体、男子7女子3くらいの割合でしょうか。

 

子育てする親にとって、女の子の方が手がかからないと言われますが、道場で指導していても男女の差をよく感じます。

 

決められた練習を自発的に始める子、静かに続けられるのは大抵女子です。

 

男子の場合は、先生が5倍くらい声掛けする必要があります^^;。

何をする時間なのかを理解していても、寄り道が多いのです。中々始めません。
好奇心が旺盛でじっとしていられない、気が散りやすいのが男子だと思います。

 

道場の中で走ったり、備品をいじって壊したり、本当に何をするかわかりません。想像を超えた事件が起きたりしますから(笑)私も道場に置く物については、気にし過ぎるくらい気をつける様になりました。

 

 

そして時々、男子はケンカもします。怪我がないように、スタッフ一同、元気な男子から目を離さないようにしています。

 

 

囲碁を打つためには、動かずにじっと座って考える必要があります。

これが苦手な男子たちですが、繰り返しの習慣づけと、囲碁の面白さが感じられるようになる事によって、徐々に身につけて行きます。

 

 

そして、囲碁の打ち方にも男女の特徴はありますよ。

男子は石を取るのが大好きで、好戦的です。女子は平和な手で、地を囲うのが上手い傾向があります。

 

また、先生に習った通りに、定石通りに打つ傾向の女子と、自由に打ちたがる男子の違いもあります。突拍子もないアイデアを試したがるのが、男子の碁です。

 

 

プロを目指す生徒達にも、男女の差を意識して私は指導法を変えています。

女子は良い手を習って覚えたい気持ちが強く、先生の意見を素直に受け入れます。
そう言う子には、具体的な技術指導を多めにしたり

自分で決めたい、決め付けられたくない男子には、答えは言わず、疑問を投げかけて考えさせます。

 

 

大人のお客様と指導対局をする時がありますが、勝ちそうな場面で勿体無いミスをしてしまった時、そのお客様が女性なら教えてしまいます。

 

「(私)ここ危ないですよ」    「あら、そうなんですね。考え直します」

 

時には「(私)ここに打ったほうが得ですよ」「え、良いんですか?では遠慮なく^^」

 

という具合になります。

 

これが男性ですと

「いえ、打ってしまった手をはがす訳にはいきません。」

となります。場合によってはムッとされる可能性があります。

 

分かります。僕ら男性はプライドで生きているのです。

 

 

プロ棋士でも似た話はありました。

世界大会で日本代表チームの一員として中国に行った時のこと。

 

囲碁の世界大会では基本的に、男の棋士と女の棋士は別枠で競います。

試合前日のお昼ごはん中、ある女流棋士から、当時流行していた新定石について、どう打てば良いか、対策を質問されたのです。

 

「多分こうだと思うけども正確な研究ではないから、ちゃんと詳しい人に聞いた方が良いよ」

と答えたのですが

 

「いえ、たとえ正しくなくても良いんです。三村先生に言ってもらえれば、その手を信じて安心して打てますから。」

 

これには非常に驚いたものでした。プロでも女性だとこういう傾向があるのです。

 

子供の話に戻りますが、男子の中にも女子タイプの傾向を持つ子もいて、もちろん逆もありますから、一概に決めつけられるものではありません。

 

1番良いのは、その子の個性に合わせて、その子専用に教え方を加減する事です。道場生にはそう心掛けています。

 

 

落ち着いて考える。サボらず練習をしてひとつひとつ覚えて行く。こういう事は女子が得意です。

 

しかしふざけて遊んでいるばかりに見える男子の方が、強くなるケースも結構多いのです。

 

過去に小学生の全国大会で、女子が優勝したことは30年のうち3人くらいしかいません。単純な人数比率を超えた確率です。

 

男子のもつ独立心、好奇心、遊び心が、囲碁の上達には大事なのかも知れません。

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