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市川こども囲碁道場

みむコラム

囲碁に必要な「良心」について

投稿日:

ミムラ先生
こんにちは!三村智保です。

 

囲碁が強くなる子供は、他の子と比べ何が優れているのでしょうか。

 

・地頭が良いこと(能力)。

・負けず嫌いであること(勝負マインド)。

・対局や練習をする機会が多い(環境)。

 

これらの事がよく言われますよね。囲碁に限らずスポーツ等でも共通することかと思いますが

 

私が思う、もう1つの気になる要素があります。

それが「良心」です。

 

たとえば、負けた対局の結果をズルして、対局カードに勝ちと書いてしまう子がいます。

こっそりトイレで書いてたりします。

 

対局のトラブルが多い子もいます。

「この石の位置がちがう。こっちにあったはずだ。」

 

大会でも道場でも、大人が全ての対局手順をチェックすることは出来ません。

その子が言い張れば処置なしです。

 

このように、負けを避けるために色々なことをする子は、負けず嫌いで知恵もある子なのですが

これが癖になると、上達は望めなくなります。

 

 

道場で対局の組み合わせをするときに、先生に言われても「いやだ、あの子と打ちたい」と言う子がいます。

強い子と打つと負けるから、弱い子と打ちたい。ということです。もちろん自然な感情ですが

 

そこで「そうじゃないよ、強い子と打たなくちゃ上達しないんだよ。弱い者いじめで星を稼いでばかりいたら、伸びなくなるよ。」

と話した時に、伝わる子と伝わらない子がいます。

 

良心がある子は、直ぐわかります。ここにも生まれつきの差がありそうです。

 

それを持ってる子は伸びやすいです。

自分を律することや、自己責任の考えを身につけるのが早くなるからです。

 

 

私は道場の生徒たちに、良心を教えたいと思っています。

とても時間がかかる事だと思いますし、私自身がただの未熟な人間ですから難しいことです。

 

 

私がプロ棋士として試合で負ける時、どうしても勝ちたい大勝負に敗れた時は、本当につらくて悲しいです。40才になっても50才になっても変わりません。

 

「あの手を間違えなければ」「相手があんな手を打たなければ」

無念さがいつまでも浮かんで消えません。

 

きっと道場のみんなより、負けたときの悔しさは強いと思います。でもそういう時に何より大事なのは

 

「自分が間違えたから負けただけ。」

「自分の力が足りないから負けただけ。」

「努力が足りなかったから負けただけ。」

 

この絶対の事実を認めることです。他の何のせいにも出来ません。

良心が育つと、こういう話が分かる様になるのだと思います。

 

 

日本人は世界の中でも「良心」を多く持つ民族では無いでしょうか。

 

変化の激しいこれからの時代、競争を勝ち抜く強さと共に、囲碁の上達に欠かせないこの「良心」も大事な武器になる気がします。

 

正しい心、良心を子供たちに、少しでも伝えていけたらと思っています。

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