登志希が先月初めて2位になり、今は暫定1位です。
これは私の弟子達の中で初めての事です。幸人も上位陣に勝っています、今後Aの常連となっていくでしょう。
この世界、実力以外に周りから「あいつは強い」と思われる事が大事です。
1年前ならAの上位メンバーから登志希は、舐められていたと思います。弱いと見られて、自分でもどこか自信を持てなかった。
今は怖い相手がいない。周りにも強さを認められてきた。それで勝ち出した訳です。
だから誰でも「自分は強い、勝てる」と思い込んで、そのように振る舞う事が大事です。「まだオレは弱いから」みたな発言をしていては絶対ダメです。
勝負は、ナメられたら終わりなのです。
自分より強い相手だとしても、強気にぶつかっていくこと。これが本当に大事です。
あの子は弱い、負けるのが当たり前と院生全員に思われています。
だから優希が心がけることは「10倍強気になることです」
絶対に弱気にならない。「私をバカにするな!」「今に見ていろ、すぐにボコボコにしてやるからな」そういう気持ちで碁を打つことです。それくらいでちょうどいい筈です。
有紗も登志希も、かつて最下クラスの常連だったのです。
碁がヘボなことは、恥ずかしいことじゃない。
でも怖がって逃げる様な碁を打つ事は、三村智保の指導を受ける者として絶対に許しません。
私と共に学ぶみんなは、肝に命じてください。もし私の生徒が誰かにナメられたら、自分がバカにされた以上に私は腹が立ちます。
4月から院生になる風雅が、ここを読むかどうか分かりませんが、舐められないように牙を研いでいて欲しいです。