みむコラム

ラクに上達する方法

こんにちは三村智保です。

 

囲碁は初心者のままでも対局をして楽しめるのですが、やはり本当の楽しさを知るには、ある程度の上達が必要です。

道場の生徒になった子達には、みんな初段まで進ませたいと思っています。

 

よく大人の囲碁ファンに聞かれます。「どうすれば強くなれますか?」と。

 

これはどうも、毎日1時間とか真面目に練習しても強くなれない人の悩みではなく「ラクに、すぐに、強くなれる方法を教えてほしい」というニュアンスを感じます。

 

そんな良い方法があったら私も知りたいですが、残念ながらありません。

時間をかける。汗をかくしか無いのです。

 

ではどんな練習をするのが良いかを説明してみます。

おもな練習法は以下の4つです。

  1. 実戦
  2. 教わる
  3. 詰碁
  4. 棋譜並べ

 

1、とにかく多く打つ事が、特に子供には大切です。

同じくらいの棋力、年の近い子はライバルでもあり仲間でもあります。そういう環境にいると、やる気も維持できて伸びやすいです。

 

2、打った碁について、振り返ってアドバイスをもらう事が効果的ですが、自分の打った内容を中々思い出せないのが難点です。

また筋の良い先生に習わないと、よくない型が身についてしまう事があり要注意です。

 

3、詰碁は確実に効果がある練習です。詰碁の本などを使って、家でひとりでも取り組める子は伸びます。

難しいものは避けて、楽に取り組める易しいものを、繰り返し解くのがコツです。

 

4、すぐには効果が出ない練習法ですが、長い目で見れば欠かせない練習です。

2と違い、プロの棋譜を題材にするので、マイナスになる事がありません。

短い手数でよいので、くり返し並べて手順を覚える練習がオススメです。繰り返す事で、少しずつ手の意味を感じられるようになってきます。

道場では必ず棋譜並べの時間を設けて、慣れてもらう様にしています。また、レベルに合わせた易しい棋譜教材を用意しています。

 

 

いくつかの方法の中で、自分が楽しく続けられるものを1つ選ぶ事です。

そしてなるべく量を多く、継続する事が上達のカギとなります。1日に5分でも囲碁の時間を作れたら、大きな効果があります。あるいは週に1回30分、家での練習が続けられたら、きっと初段になれます。

 

このように、練習を生活の中に組み込んで習慣にする事が、唯一考えられる【ラクな上達法】と思います。

 

週に1回2時間道場に来るだけでは、中々上達は進みません。1週間経つうちに、習得した事を忘れてしまうからです。

週に2回碁を打つ機会を作れたら、効果は3倍以上になると言われています。

道場に行く1回以外に、自宅で問題集や、棋譜並べをしている子とそうでない子の違いは大きいのです。せっかく月謝を払って習うのですから、是非試してみてください。

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