こんにちは三村智保です。
将棋の棋士で藤井聡太さんという天才少年が、すごいニュースになっていますね。
これを書いている時点で、デビュー後負け無しの28連勝という、聞いたことが無いすごい記録を達成しています。
囲碁と将棋は、お隣の世界でとても似ています。
プロの段位が囲碁は初段から、将棋は四段からという違いはありますが、それ以外は殆ど同じです。
14才で何故こんなに勝ち続けられるのでしょうか。
もちろん将棋の才能が普通より多くある事は間違いないでしょう。
藤井聡太四段は詰将棋を解くのが、とても得意だそうです。小さい頃からあらゆる詰将棋に取り組んで、1万問!以上解いたと聞きます。
これは囲碁でも同じです。
韓国の有名なイ・セドル九段や、朴廷桓九段は小さい頃から「詰碁がとても得意な子供」として知られていました。
強くなる棋士は、詰碁が好きで得意な事が多いです。
藤井聡太さんは、あれだけニュースで騒がれているので、毎日テレビや新聞の取材が山盛りで来ているはずです。
対局の時も、沢山の報道陣に囲まれてカメラで撮られながら、動画中継されながら指さなくてはなりません。
普通なら、もっと大人になってから経験することばかりです。
14才でそういう状況に置かれて、落ち着いて実力を出せることだけでも凄いことです。
つまり将棋が強いだけではなくて、人間的にすごいのです。度胸が良くて、大人の考え方ができる。
インタビューに答える言葉も、30才くらいの大人のプロみたいです。
この「心のレベルの高さ」は生まれつき、才能だと思います。僕ら普通の人はもっと、時間をかけて身につけて行くしかありません。
でも参考になる点として藤井聡太さんの趣味「新聞を読む」ことがあります。
小学生で新聞を読む子供は少ないでしょう。そのまま真似は難しいですが、何か好きなものを読めば良いでしょう。
読書の習慣は棋士にとって大切だと思います。私の師匠だった、藤沢秀行名誉棋聖先生もいつも仰っていました。「本を読みなさい」と。
囲碁や将棋は、年齢に関係なく強くなれます。小学生でも60才でも、対等の勝負なのです。
私も、14才の彼の優れた点を見習って、自分の上達と生徒の指導に活かして行こうと思っています。