ニュースレター

「志」通信172号 

  2025/8/24発行
 
こんにちは三村智保です。
 
はじめて日曜の配信です。
ちょっと仕上がってない感がありますが、一応これで送ってみます。
 
成績表を日曜に見せられるのは何より大きいと思います。
続けられるかは自信ありませんが・・・
 
このメールは「志」を持って囲碁に取り組む「道場生たち」と
「保護者の皆さま」「指導スタッフ」と「市川道場サポーターズ」
の皆さまにお送りしています。
 
それでは今週もよろしくお願いします。
 
 
⚪道場近況⚫
 
 
夏休み期間が終わりました。
集中特訓で初級者や低段の子供たちが参加して、道場生たちも面倒をみてくれて、普段とは少し違う雰囲気で、これも経験のひとつだと思いました。
 
8/26(月)は13時から院生たちの勉強開始。それ以外の子は16時からとなります。8/27(火)以降も通常時間で行います。
 
ただ学校の日程はそれぞれ差がありますので、希望があればご相談ください。
 
冬季プロ試験にむけて本戦シード争いが続いています。
Aの3名はしっかり勝てているので安全圏、B上位とA陥落者との順位争いが来週土日で決まります。
 
先週は横浜での首都圏カップに行ってきました。快斗が出られなくて残念でしたが、菜奈子は頑張っていました。
 
結果、千葉は3位でしたが東京都の差が歴然としていて、千葉を何とかしなくては、と改めて思いました。
 
これで夏のこども大会もひと区切り、秋のこども棋聖戦に向けてレベルアップしていきましょう。
 
⚪詰碁成績⚫
唯斗が自己最高を出しました。詰研は集中力と根気を鍛えます。
 
 
 
 
⚪あたらしい定石⚫
 
 
1図 碁聖戦挑戦五番勝負第5局 ⚪井山裕太王座碁聖ー芝野虎丸十段⚫
このコスミツケを取り上げます。
私も基本的なところで知らないことがありました。
 
 
 
2図
まず、サガリは利かされらしい。少し白が得になります。確かに、こうなったのは見たことがありません。
 
 
 
3図
だからみんな黒1ハネを打ちます。白2と傷をつけたときに、黒5がこの定石のポイントです。黒9で11でも白10、黒9となるので大体同じです。
まずはこの図を覚えておきましょう。
 
4図 
普通の黒1ノビは少し損だそうです。白2から6ハネと頑張って半目ほど有利な進行。この後もそれほど難しいことは無さそうです。
 
 
5図
白1オサエは黒8までとなります。この場合これもあるようです。
 
 
 
6図 実戦進行
芝野十段が打った手順は、黒が1目ほど下がっています。
これくらいは気にせず、あえて打った。ということだと思います。
 
 
 
 
7図
黒1ノビの図も、少し白が得しています。周りの組み合わせも白が良い感じはあります。
 
 
 
 
8図
ただ前図で黒1の攻撃が少し気になるところです。
黒11までとなったとして、ここから白はどうするか考えてみてください。
 
 
 
 
 
 
9図
白1ノビから3のツケが浮かんだ人は強いです。捨て石にして白良しです。
Aからの利かしも大きいです。
 
ただ定石を覚えるのではなく、このような技を身につける学びかたをするべきです。
 
 
 
10図
ポン抜きを嫌って1目を逃げるのは、あまり得できないようです。
実戦のできあがりを見ても、私は白が良いとは体感できませんでした。
 
1目を感じられるようになるのは簡単ではありません。
 
 
 
 
⚪強くあるために⚫

 

碁聖戦の勝負を分けた重要局面です。
 
ここで青のツケを打つべきだった。それならまだ互角だった。
というのが対局者もふくめた当日の結論でした。
 
私のノートPCのAIでもそうなっていましたし、現地にいた棋士たちもAIを使っていて同じ見解でした。
 
しかし帰宅してからレギオンにリモートでつないでみたら、20秒ほどで10の八が青くなり、黒10目優勢だというのです。
 
同時にノートPCで確認したら、5分たってもその手は青くならない。
 
私はこの碁のYouTube解説と、新聞解説を引き受けています。観戦記担当の伊瀬さんに、この局面の結論が変わったことを伝えたのですが
 
絶芸解説をみてみたら7の八が最善と出ているのです。え?!
 
そこでレギオンを数時間放置して検索させておいたのが上の画像です。
kは1000で、mは100万です。
 
1000万回探索させると10目から目数が徐々に下がって2目有利になり、青が再逆転するのです。
 
これはレギオンだから確認できたことですし、絶芸のすごさも改めて思い知らされました。
 
そして、このような難しい碁になるのは、対局者が読みのオバケだからです。
この5番勝負は、ずっとこんな碁ばかりでした。道場生は必ずこの碁を並べましょう。両者の読みの深さと高い志を感じ取りましょう。
 
 
 
院生成績
奕航は3敗で暫定1位、晴太、圭太も調子が上がっています。3名の本戦シードは決まりました。あとは出来るだけ上位を占めることです。
 
大介、唯斗が0.5差。野乃も上がりそうですが、本戦シードのためには1位が必要です。小川君は世界ユースの代表でマレーシアに行っています。
 
尚人は読むこと、答えを出すこと。正しい手を打とうとする気持ちをもっと持つこと。
 
 
聖皓も日奈子も、対局中の呼吸を深くすることを試してみたら効果あるかも知れない。やらないだろうけど(笑)。
 
 

 

⚪囲碁の世界を知る⚫ 
 
 
日本のレジェンド棋士に趙治勲名誉名人という方がいます。名前は知ってますよね?
 
昔その趙治勲先生がタイトル戦を打っている様子を奥様がテレビ中継で見て
「行儀が悪くて恥ずかしい」と言ったと聞きました。
 
不思議はないですね。チクン先生は対局中にいろんなことをするので
私も対戦していて、おちつかない思いをすることが多いです。
 
そのチクン先生が弟子を叱ったことがあるそうです。
「石をジャラジャラするな!」と。
お弟子さんは「先生いつもそれやっているのに・・・」と呆れたそうです。
 
つまりチクン先生は対局中の自分の動作について、自覚していないのです。
盤上に没頭すると、他のことはすべて無意識で処理しますから、記憶も自覚もないのは仕方ない面があります。
 
自分の行動を自分で知ることはむずかしい。ついてしまったクセは、中々治りません。子どものうちに気をつけることが大事だと思います。
 
棋士は対局姿を見られます。テレビ対局もあるし、YouTube中継もある。
勝ち上がるほど、強くなるほど、表情も態度もカメラで映されながら囲碁を打つことが普通になるのです。
 
見てくれる人がいるから、スポンサーがつく。プロ制度がなりたつのです。
 
プロは見られてナンボです。
見てくれるファンをがっかりさせないよう、姿勢と態度に心をくばりましょう。
 

 

 
 
今週も最後まで読んで頂いてありがとうございます。
 
 
囲碁が大好きで、毎日熱心に学んでいる生徒たち。
彼らが厳しい世界で勝ち抜ける、強い人間になれるよう
全力で応援していきます。
 
2025年の目標は
 
 
「3名以上入段」「全国優勝」「生徒100人」
 
そして長期的には
 
 
「世界チャンピオンを出す」「囲碁で日本をよくする」
 
 
を目指します。
 
応援、よろしくお願いします。それではまた来週😃  
  
九段 三村智保

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