こんにちは、三村智保です。
8月の全国大会で風雅が優勝してから、取材が立て続けに来ています。
- 雑誌「NHK囲碁講座」
- 地域紙「市川よみうり」
- おなじく「東都よみうり」
- 江戸川区広報
道場で練習風景を撮影されたり、インタビューを受けたりして、それが記事になり載っています。
こんな感じです。
住んでいる江戸川区の区長さんに、表敬訪問に行く事も決まっています。
この様にテレビや新聞に出たり、さわがれる事を風雅本人は、しんどく思う気持ちもあるようです。人前で話すことも、あまり好きでは無さそうです。
でも何の世界でも活躍すると、こういうことが必ず付いてきます。
7冠制覇した日本最強の井山裕太さんなら1年中、いつもこんな取材に追われている筈です。
あるテレビ番組で井山さんが特集された時には、半年ほど毎日取材の人に張り付かれて大変だったそうです。
本当はきっと、囲碁の練習だけして、囲碁の試合に勝つことだけ、考えていたいと思います。
でも日本のナンバーワンの選手になると、囲碁の知名度をあげる事、囲碁普及に大きな影響力をもちます。
そういう責任感から、大事な時間を割いて取材に協力しているのです。
チャンピオンになったら、自分のやりたい事だけやって生活する、とは行かないのです。
スケートの羽生結弦さんや、将棋の藤井聡太さん、みんな試合のあとのイライラしがちな場面でも、インタビューに感じ良く答えています。
これは易しいことではありません。
大きな囲碁の大会で決勝戦に行ったりすると、ネット中継されたり、新聞に棋譜が載ったります。
これも慣れないと、けっこう恥ずかしいものです。とくに簡単なミスをしてしまったのを、大勢の人にみられたと思うと。
でもこれも、逃げられないことです。
とくにプロになる人は絶対慣れなきゃいけません。出来が悪かったから隠しておく。ということは出来ないのです。
打った碁をお客様に見てもらって、お金が頂ける。それで棋士という仕事が成り立っているんですから。
また、ヘボな手を打ってしまった自分の碁を、すなおに認めて学ぶ気持ちも大切です。
少し話がずれましたが、有名になると色々大変なことも多いのです。
囲碁の技術だけでなく、恥ずかしくない受け答えができるような、人としての成長が必要です。
強い選手になるつもりなら、そのことも知っておきましょう。
その意味で風雅は、今回良い経験をしたなぁと思いました。
**じつは道場のホームページのトップに出てるのが、この時の写真です。こういう写真を撮る機会は中々無いので、そのまま使っているのです。風雅君が道場の主役みたいに写ってるのは、そのせいなのです(^^)。