みむコラム

自発性がカギ

こんにちは!三村智保です。

 

今回はちょっと自分の話になってしまいますが、実は私には5人の息子がいます。

私の自慢のひとつです(^o^)。

 

これを書いている2017秋現在、一番下に5才の双子がいまして、上に7才、ずっと上に17才と18才の大きいお兄ちゃんたちがいます。

 

 

残念ながら女子を育てた経験は無いのですが、男子を育てることは、経験豊富です(笑)。

上の年子の男子も結構大変でしたが、男子の双子は更に、いい修行をさせて頂きました。

 

親歴18年、つくづく思うことは「全くの、ヘボだった」という事です。

真面目にやってたつもりでも、初心者だったと思うのです。

 

子供を育てるのって、色々と難しい事ばかりですし、体力的にも大変です。

義務教育で「育児」を教えておいた方が良いのでは?と思うくらい、何も解らないまま親になり、育てながら失敗しながら学んで行くしかない、という実感は私だけでしょうか。

 

息子たちは全員、碁を打ちます。

「プロ棋士の子供だから当然」と思われるかも知れません。

たしかに囲碁が身近にあるのは間違いないですが、親が碁が強いから、子供も上達しやすいとは言えません。

 

「子供は自発的に取り組んだ時に、最高に学び、輝く」

道場の子供達を見ていて、いつも思います。

気持ちにスイッチが入った子は意欲を持って、強い関心を持って、碁盤を見るようになるので、伸びます。

 

家にいつも碁盤があって、親は囲碁教室をやっていて、自然に囲碁を覚えた。

ここまでは良いですが、親として、どうしても期待してしまいます。

もっともっと強くなって欲しい、真面目に取り組んで欲しいと。無言の押し付けが作用してしまってたかも知れないのです。

 

また「10級に上がったよ!」と子供が報告してきて、私はプロなので

今ひとつ「おお、すごいな!」に気持ちがこもらないのです。褒める力が弱いわけです。

 

プロ棋士になった私たちは、自分が級だった頃の記憶がありません。

この点、囲碁道場を長く続けて来て、だいぶ初級者の囲碁を理解出来るようになりましたが

我が子の囲碁に関しては、ついついプロ目線で見てしまいます。

 

囲碁を打てない親御さんなら、素直に感動できますよね。

「うちの子すごい!頑張ってる!」って。

そういう親の反応によって、お子さんの意欲が違って来るでしょう。

 

いかに「やらされてる感」を感じさせない様にするか。

自分でやりたいと思って動く時に、子供は最大の能力を発揮するはずです。

大人の願望の目で、子供を見ないようにしたいと思っています。

 

囲碁道場にいる時間は、囲碁を学んでもらわないといけません。ここは生徒に強要します。

その中でなるべく、自発的に動いてもらうような「もっとやりたい!」という気持ちになってもらえるような工夫を、いつも考えています。

 

でも中々難しいです。良いアイデアをお持ちの方は、是非私にご指導下さい(笑)。

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