みむコラム

囲碁AIで学べる時代

こんにちは!三村智保です。

 

ここ数年のニュースをご覧になって、ご存じの方が多いと思いますが

人工知能、つまりコンピューターのプログラムが、僕らプロ棋士よりも強くなりました。

 

これによって、今まで以上に自宅での囲碁学習が便利になっています。

プロ、アマ、大人、子供問わず、囲碁AIをいかに有効活用していくか。これが上達のための重要テーマと考えてます。

 

 

道場のパソコンにも「天頂の囲碁7」と「最強の囲碁」を入れています。

 

「天頂の囲碁7」は非常に強いので、主に高段者や院生たちの練習対局や検討用で

「最強の囲碁」は14級まで棋力設定があるのが良いところで、級の生徒の練習に使っています。

 

AIの世界は進化がとても速いのですが、五段以上で更に上を目指したい様な子供なら2018年1月現在「天頂の囲碁7」は、マストバイでしょう。

 

気軽に対戦が出来るだけでなく、終わったあとの碁を並べかえして「良くなかった手」と「どうすれば良かったか」を教えてくれるのです。

光っている場所がZenの勧める良い手です。

 

 

そして私も「天頂の囲碁7」で練習しています。

市販ソフトでも充分に強く、最強モードなら私が互先で打って勝つのは大変ですし、検討機能で示される手を見て感動する事も良くあります。

 

仲間の棋士たちに聞いても、みんな「天頂7」を持っています。プロが学ぶのに充分な棋力を備えつつ、とても易しく使える有り難いソフトです。

 

 

かつてインターネット対局が発明されて、対局の機会が増えたことで子供の囲碁のレベルが上がりました。

 

井山裕太さんが正にその世代にあたります。

 

本を見ながら、ひとりで碁盤に石をならべて学んだ世代の私たちは

「手を使って碁盤に石を置かないと手順が頭に入らない」という感覚がありました。

 

パソコン囲碁ネイティブ世代は全然違っています。そして囲碁のレベルが世界的に上がりました。

 

これから囲碁を学ぶ世代は、小さい時から、習い始めからAIを使って強くなるのだと思っています。

AIネイティブ達によって、今までのレベルを超えた天才キッズが現れると予想しています。

 

ただし使い方、取り入れ方には、配慮も必要です。その子の年齢や棋力等によって違ってきます。

 

生徒たちには囲碁AIの積極的な使用を勧めていますし、使い方もアドバイスしています。

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