こんにちは!三村智保です。
「3匹の子ぶた」という童話があります。
私の息子たちが大好きで、よく寝る前に読み聞かせをしたお話です。
皆さん知ってると思いますが、おさらいです。
3兄弟の子ぶたが、それぞれの方法で家を作ります。
- 兄さん子ぶたは、わらで素早く完成!
- 2番めの子ぶたは木でトントン釘を打って作りました。
- 末っ子の子ぶたはレンガを積み上げて、時間をかけてガッチリ作り上げました。
上の2人の家はオオカミに壊されて(本によっては食べられて)しまうのですが、レンガの家は強くてビクともしなかった。
そんなお話なのですが、これは囲碁の上達の話と少し似ています。
- とにかく沢山打って10級になった!(わらの家)
- 打つ他に、詰碁と手筋を沢山暗記して初段になった!(木の家)
- 打つ他に、詰碁と手筋と棋譜並べをして五段になった!(レンガの家)
10級になるだけなら、いっぱい打ってコツをつかんで行くだけでも、しんどい練習無しでたどりつけます。器用な人なら、一番早い方法かも知れません。
初段になりたかったら、問題をいっぱい解いてヨミをきたえるのが近道です。布石が下手でも、形が悪くても初段には、なれます。
五段になるには「形の良い碁」を学ぶ必要があります。
初段になったあとに、三段になったあとからその練習を始めても、身に付いてしまった筋の悪い打ち方を治すのがとても大変です。これで上達が止まってしまうことも多いのです。
しんどくても始めから、レンガを積みあげていく練習をしていくと、しっかりした碁の骨組みが出来て上達が続きます。でも
- わらで家が作れるだけで立派なものです。囲碁は10級打てれば充分楽しめます。
- 木の家で充分とも言えます。初段になれれば本当に立派なことです。
棋譜並べは、レンガを積む作業によく似ています。
しんどい上に達成感が少ない作業なので、嫌いな生徒が多いです。
でも1人でなく仲間と一緒に、先生と一緒にやるなら、ずっと楽に行なえます。それが道場の良いところです。
何の種目でも、子供たちはプレイする事が好きで練習は嫌いですが
道場では2時間のクラスの中で30分近く、棋譜並べなどの練習の時間を取っています。
打って楽しむだけではなく、練習をする習慣をつけて基礎がしっかりした囲碁を身につけて欲しいと考えています。