囲碁の上手さを表すものに「段」と「級」があるのはご存知ですね。
道場でも対局の成績や、先生との試験対局などで、自分の段級位を知ることができます。上達のわかり易い目安ですし、生徒たちも上がった時は本当に嬉しそうです。
他には大会に出た時に、その成績によって段や級を上げてもらえる事があります。賞状をもらう時もありますね。
今はプリンターで自前の賞状を作ったりできますから、その大会独自の段位認定である事も多いですし、大きな大会ですと「公益財団法人日本棋院」が認める賞状だったりもします。
この段級位を認める賞状を「認定状」と言いまして、正式な免状とは少し違うものです。
「認定状」を持っている子は多いと思いますが「免状」をもっている子は、生徒の中でも殆どいないのではないかと思います。
囲碁を習う子供が、無理に免状を取る必要は無いと思っていますので、私が生徒に勧める事はありません。免状を持っているから強い、という訳では無いのです。
ただ、正式な免状を頑張ったご褒美に、とか記念のために免状を取得しておきたいと考える保護者の方も時々おられます。
こういう物がある事自体、知らない方も多いと思いますのでご紹介します。まずはこちらを見てみましょう。
大高檀紙という和紙で出来ている4つ折りの免状が桐の箱に入っています。
これは私の免状なので、かなり古いです。プロ入り時の初段の免状ですので、30うん年前のもの。でも高級和紙なので未だに新品同様です。
囲碁の免状はプロもアマもほぼ一緒です。プロの免状は名前に「棋士」が付く。そこだけの違いです。
こちらは六段の免状です。九段まで持っている訳ですが、なぜか後半のは見つからなかったです^^;失くしては無いと思うのですが…
審査役の3名の棋士の署名が見えると思います。これは好きな棋士3名をリクエストすることが出来ます。
ちなみにアマ免状は子供の頃に、5級~初段まで取らせてもらいました。とても嬉しかったのを覚えています。
この免状の所得方法は色々あります。
(1) 棋士の推薦
(2) ネット対局『幽玄の間』のレーティング
(3) 日本棋院の支部会員が、支部長の推薦を受ける
(4) 日本棋院が主催・共催・後援する大会や認定大会等で所定の成績をおさめる
(5) 雑誌・新聞等・インターネット等で実施している認定試験に合格する
(6) 囲碁通信講座の受講生として認定試験に合格する
日本棋院HPによる詳細はこちらから。価格表も書かれています。
1~9級は5,400円、初段で3万円前後、段が上がるごとに高くなります。
道場の生徒の場合、道場でその段級位を持っているなら私が推薦します。
以上、今回は囲碁の免状をご紹介しました。