みむコラム

〇〇が得意な子は算数がデキる。

こんにちは、囲碁棋士の三村智保です。

少し前に棋譜並べと国語力の相関性?について書きました。

国語と来れば「では算数は?」と思った方もいたかと思いますが、今回はまさにそれ

「囲碁の〇〇が得意な子は、算数がデキる場合が多い」というお題になります。

あくまで私個人の子供道場15年の指導経験からの仮説となります。

ゆるく読んで頂いて、少しでも上達のヒントになったら幸いです。

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▼理数系は囲碁が得意▼
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昔から囲碁が得意な人は理数系の人が多いと言われていました。

お医者さんとか、数学者さんとかに囲碁が強くなる方が多いのです。

実は私は「理数系」の意味も良くわからず書いてます。

私自身は16才でプロ棋士試験に合格して以降、学校には通っていません。

ほぼ中卒の人ですので、学業のことはあまり語らない方が良さそうですが

私の道場の生徒は大部分、小中学生ですので「そのレベルの算数の話」だと思ってご了承下さい。

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▼囲碁で使う2大能力▼
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囲碁の中でのテクニックを大きく分けると2つあると思っています。

戦略のうまさ、判断力
パズルを解く能力

1の戦略力・判断力をつける練習が「棋譜並べ・棋譜暗記」で

2のパスルを解く能力をつける練習が「詰碁(つめご)」となります。

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▼得手不得手が分かれる▼
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棋譜並べが得意な子と、問題を解くのが得意な子、ここは生徒の中でもハッキリ2極化されたりします。

囲碁のパズルである詰碁は、部分的にどんな手があって結論がどうなるかを読むものです。

目的がハッキリしていて、かならず答えが1つだけある。曖昧さが無いのが特徴です。

詰碁がシュパシュパ解けちゃう様な子は、大抵算数が得意だということ、生徒に聞いて確認もしたりしていますが

どうも合ってそうです。

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▼優先されるのはパズル脳▼
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そして囲碁が上達するためには、楽しめるためには「パズルを解く能力」が最優先課題だと感じます。

具体的に言いますと

ルールを覚えたばかりのレベルから5級くらいまでは、パズル能力だけで到達できます。

いくら棋譜並べが得意で、キレイな打ち筋を身につけても

パズル能力が低いままでは、石をどんどん取られて悲しいことになりますし勝てないです。

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▼パズル族はブイブイ言わす▼
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囲碁を覚えたての時期に周りの子より上達が早い子は

「パズル能力高い」=(算数とくい)=「石を取れる」=「勝てる」

という傾向があると思っています。そして勝てると楽しいのでハマる。

しかーし。

後で壁に当たることも多いです。パズル力だけに全力を注ぐ(石を取ることばかり考える)プレイスタイルが出来上がってしまい、修正にかなり時間がかかります。

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▼まとめ①▼
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ということで、まとめます。

◇囲碁で勝つにはパズルを解く能力がまず大事。易しい詰碁や手筋の問題をどんどん解きましょう。

算数が得意な子はここが得意です。

苦手な子もマイペースにコツコツ取り組みましょう。

やればやるほど、徐々に効果が現れます。算数力が上がるおまけも付いて来るかも

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▼まとめ②▼
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◇棋譜並べは効果がゆっくり現れます。

国語が得意な子は苦労なく棋譜並べの技術が身につきます。

得意でない子も出来るだけ根気よく続けましょう。国語力UPも期待できるかも。

そうしないと・・・

あるレベルでピタッと上達が止まったりします。(国語タイプにはこの心配は無さそうです)

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▼おまけ▼
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最後にオマケです。

これは五段以上になってからの話になりますが

囲碁の対局の終盤には、計算しながら次に打つ手を探します。

1手の価値を比較して選択する時に算数の出番があります。

さらにプロレベルに近づいてくると、分数が出てきます。

Aの進行の場合とBの進行の場合、あるいはもっと多くの可能性を、起こる確立も考慮して平均値を出す計算をしたりします。

でも殆どの人には関係の無い話なので、安心して下さい。

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